そこに人がいることが地域の活力

 私は、二人兄弟の弟として米子の生まれ、育ちました。東京の大学を出て地元の信用金庫に勤務しておりましたが、社会人となり15~16年ぐらい経った頃、兄から「自分たちが米子で働いていることが地域活性化のヒントになるのでは」と言われたことがありました。
  私たちの父は、小学校の教師をしており定年後ライフワークの地質の研究や自然保護の活動に力を尽くしてきました。子どもの頃、父に連れられて化石の採集や山歩きによく出かけたことを今でも懐かしく思い出します。饒舌ではなかった父ですが、私たち兄弟に身をもって地元の良さを伝えてくれたのだと思います。そして、私たちが今ここにいるのです。
  地域の活力は、そこに人がいることです。

今、なぜブランドづくり、マーケティングが必要なのか。

 信用金庫に勤務していた時代、事業支援と地域活性化の仕事に携わってきまして。そこで感じたことは、まちに元気がなければ、企業も、人も元気にはならないということです。まちに活気があり親が楽しそうに暮らしている姿を見て、子ども達も自分たちの将来の姿をイメージするのです。そして子ども達が“ふるさと”を生活の場として選びます。刺激的な『都会』ではなく、魅力的な『ふるさと』を選ぶのです。
  住む人が“まち”に愛着を持ち、誇りに思うことが大切です。

 しかし、“ふるさと”に帰りたくても勤めるところがないのも事実です。現実は、“ふるさと”に愛着を持ちながら、都会を生活の場に選ぶ人も多くいます。地域の企業にとって働く場所を創ることが、地域活性化に向けた大きな責任となります。
  企業を育てることも地域にとっての大きな役割です。

 地域を育て、企業を育て、人を育てることにより、『ふるさと』が元気になることを目指しております。私の活動が微力ながら地域の元気につながることを願っております。

株式会社BEANS 代表取締役 遠藤 彰

 

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